うちにはトイレが3個あります。
1階。
2階。
3階。
3人暮らしです。
十分です。
では、営業さんが最初に出してくれたプランを見てみましょう。
1階。
2階。
3階。
そして1階階段下。
4個。
幻の4個目のトイレ。
いや、トイレ多すぎだろ。
このトイレは完成することなく消えました。
犯人は母です。
正確には、母が欲しがったスケルトン階段です。

普通の階段で始まった家づくり

最初は普通の階段でした。
階段下にトイレ。
よくある間取りです。
トイレが合計4個あることを除けば。
そこへ母が言いました。
スケルトン階段にしたい。
最初は希望の一つだと思っていました。
ところがだんだん強くなる。
スケルトン階段にしたい。
スケルトン階段がいい。
最終的には、
「スケルトン階段のために家を建てる」
くらいまでいきました。
そこまで?
階段だけでなく、照明案も変わった
スケルトン階段は、階段そのものだけでなく周辺の見せ方も途中で変わっています。
最初の提案では、階段まわりに球状のペンダント照明が入る案がありました。僕の中では「ぼんぼりみたいな照明」という印象でした。
最終的な家では、その照明案は採用していません。
普通の階段と階段下トイレだった初期案から、スケルトン階段へ変わり、照明も変わって、完成形はかなり別物になりました。
階段に259万円
僕も妻も、スケルトン階段への温度はそこまで高くありませんでした。
営業さんも積極的に推していた感じではない。
そして僕はネットを見ながら勝手に予想していました。
100万円くらいかな。
見積。
税込259万円。
……。
階段です。
上るやつです。
259万円。
100万円だと思っていた男、無事死亡。
それでも採用された理由

普通ならここで見送ると思います。
でも採用しました。
なぜ?
母が欲しかったから。
土地も母。
地主、強い。
むしろ地主は神様です。
勝てません。
こうして1階階段下のトイレは消え、鉄骨スケルトン階段が入りました。
4個目トイレ。
短い命だった。
ちなみに2階から3階は別の階段です。
こちらは木製のハーフオープン階段。
母はここももっと開放的にしたかったようですが、僕ら夫婦側のプライバシーや音もある。
設計士さんが間を取ってくれました。
設計士さん、いつも家族間の停戦交渉ありがとうございます。
住んだら僕も好きになった
採用前。
僕「259万円……」
入居後。
僕「これ、かっこいいな」
母の勝ちです。
悔しい。
見た目はかなり気に入っています。
開放感もあるし、2階LDKも広く見える。
今の家から、この階段だけ普通の階段に戻すかと言われたら戻したくありません。
259万円は高い。
高いけど好き。
家づくり、こういうのがあります。
開放したら全部通る

もちろんいいことだけではありません。
1階の階段下は、ほぼデッドスペースです。
普通の階段なら収納にできたかもしれません。
そしてスケルトン。
開いている。
見た目が開く。
音も通る。
空気も通る。
2階で冷やした空気が1階玄関へ落ちることがあります。
玄関、涼しい。
誰も住んでない。
損でしかない。
ロボット掃除機VS階段のホコリ

2階から3階へ上がる木製階段の下には、ロボット掃除機の基地があります。
場所としては収まりがいい。
ただし階段がオープンです。
上からホコリが落ちる。
ロボット掃除機にホコリが積もる。
ロボット掃除機は床を掃除する。
自分に積もったホコリは掃除できない。
結果。
人間がロボット掃除機を掃除します。
家事自動化。
最後に人類が残った。
259万円の階段で気になるのは数歩

階段照明のスイッチにも地味な後悔があります。
寝る前に1階へ降りる。
照明を消したい。
その位置から消せない。
いったん消せる場所まで行く。
消す。
少し戻る。
数歩です。
本当に数歩。
でも毎回やる。
他の照明は3階側からも消せるようにしてもらっていたので、階段も当然そうだと思い込んでいました。
確認していません。
259万円の階段で、僕が地味に気にしているのがスイッチ位置。
価格と後悔の大きさは比例しないらしい。
次建てるなら
同じ階段をまた259万円で入れるか。
予算次第です。
今の家ではかなり満足しています。
ただ、階段へ259万円使えば、その分ほかに使えないお金が出ます。
家づくりは全部盛りできません。
石油が出れば別です。
次も候補には入れる。
その時は階段単体ではなく、収納、音、空調、掃除、照明スイッチまで一緒に考えます。
幻の4個目トイレは?
いりません。
そこだけは即答です。