我が家は母の土地に建っていた祖母宅の建て替えです。解体の前には、家の中のものを片付ける必要がありました。
中のものごとクレーンでぶっ壊して持って行って欲しかったんですが、どうやらそうはいかないとのこと。まぁ家電とかそういうのが残ってたりするしやむなしです。
ということで住友林業の営業さんに業者を手配してもらい、見積もりをとってもらいました。

最初の残置物処理見積は60万円

僕の記憶では、最初の見積もりは約60万円でした。
高い。
だいたいうちの照明代と同じくらい。
光なしの穴ぐら生活を覚悟すれば残置物処理は実質無料ですが、何千万もする穴ぐらとかわけがわかりません。キュゥべえも「君たち人間の考えることは理解できない」と困惑するでしょう。
ですがこの残置物処理には必勝法がありました。自分たちでごみを捨てれば、そのぶん処理してもらう物が減る。
簡単なことだよワトソンくん
あまりに天才的発想
自分がシャーロックホームズかと思いました(普通に営業さんに教えてもらいました)
そんなわけで期限を設けてもらって、その日までに自分たちで片付けられるものは片づけておくという話になりました。
謎の黒い塊、発見

片づけるために家に入ると、あらゆるところに謎の黒い塊が落ちていました。1cmくらいのカプセルみたいな形をした塊が家じゅうに散乱しているのです。
当然昔はこんなものありませんでした。祖母が亡くなってからというもの、約10年間誰も住んでいませんでした。
僕は「もしかしてネズミの糞では?」と思いました。頭の中ではドブネズミーランド開園です。ネズミの姿は見ておらず、黒い塊の正体も分からないままでした。
衛生面が気になり、ただゴミを捨てるだけでも少し気が重くなりました。
あたしって、ほんとバカ
僕のソウルジェムは一瞬で濁って砕けてグリーフシードに変わりました。
腐海浄化作戦
そんなわけで思い出の祖母の家が不快な場所…
もはや腐海になってしまったわけですが、残置処理代60万円を減らすためには泣き言はいっていられません。腐海の浄化作戦が開始されました。
まずはとりあえず目につくごみをすべてゴミ袋に突っ込む
目標をゴミ袋にいれて捨てる
目標をゴミ袋に入れて捨てる
クッションは刻み
家具はバラす
家づくりをしていたはずなのに
気づいたら家を壊してました
何を言ってるかわからないと思いますが
僕も何を言ってるかわかりません
もう何も恐くない

いつの間にか僕は、あの黒い塊が最初ほど気にならなくなってきました。
もう何も恐くない
恐くないどころか、もはやゴミの山が消えて整頓されていく様に快感すら覚えるようになってきました。
僕と妻と母の3人で、週1〜2回ほど祖母の家へ通いました。打ち合わせが終わったら祖母の家に行き、ごみを捨てる。それをひたすら繰り返す。
粗大ごみを約5回出したり
亀や鳥のはく製が出てきたり
アポロ11号が月に行った日の新聞が出てきたり
出てきた刀を警察に取りに来てもらったら後ろの部屋から物音がしたり
ゴミ捨て終盤に思い出したように不用品買い取り業者を呼んだら、金が混じっていて、「今まで捨てたごみの中にも探せば絶対金があったよな」と後悔したり
色々なことがありましたが、約2か月の激闘の末やれるところまでやり切りました。そしていよいよ再見積もりの日を迎えます。
再見積は30万円

片付け後、残置物処理をもう一度見積もってもらいました。
約60万円
↓
約30万円
なんということでしょう。
だいたい乾太くん1台分安くなりました。これで我が家の乾太くんは実質無料です。
それにしてもまさか半額にまでなるとは思いませんでした。まぁそんなこと言いつつ、数万円しか下がらなかったら切れ散らかしていたと思いますが笑
でも本当に人生で一番の大掃除だったと思います。処理業者さんにも、住友林業の営業さんにも、ここまで自分たちで片付けた人は初めて見たといわれました。少し誇らしくて、やり切ったというすがすがしい気持ちになりました。
二度とやらない

まっさん金に余裕があれば絶対もうやらない
祖母宅の解体へ


祖母の家がなくなる寂しさと、片付けが大変だったぶん「やっと終わる」という気持ち。
ハーフ&ハーフでした。