空き家10年の祖母宅を家族で片付けた|残置物60万円が30万円になった腐海浄化作戦

我が家は母の土地に建っていた祖母宅の建て替えです。

建て替えるということは、必ずその前にやらなければいけないことがあります

なんだかわかりますか?

解体?

それもそうですが、実は解体前にやらなければいけないことがあるんです。

それが残置物処理です。

残置物処理とはその名の通り、残置されたものを処理する…

つまりは家の中のごみを処分して空っぽにしなければいけません

中のものごとクレーンでぶっ壊して持って行って欲しかったんですが、どうやらそうはいかないとのこと。

まぁ家電とかそういうのが残ってたりするしやむなしです。

ということで住友林業の営業さんに業者を手配してもらい、見積もりをとってもらいました。

祖母宅の残置物片付けで積み上がった大量のごみ袋
約10年空き家だった祖母宅。家族で進めた片付けの物量が分かる一枚です。
目次

最初の残置物処理見積は60万円

残置物が多く残っていた祖母宅の片付け前の室内
片付け前寄りの祖母宅。室内に物が残っていた状態を示す一次写真です。

最初に出た残置物処理の見積は60万円でした。

高い。

60万円というとうちの照明の合計と同じ。

光なしの穴ぐら生活を覚悟すれば残置物処理は実質無料ですが、何千万もする穴ぐらとかわけがわかりません。

キュゥべえも「君たち人間の考えることは理解できない」と困惑するでしょう。

ですがこの残置物処理には必勝法がありました。

それは自分たちでごみを捨てるということです。

家の中にごみがあるから、業者を呼んでそれを処理しなければいけないわけで

家の中に何もなければ業者を呼ぶ必要もないわけです。

簡単なことだよワトソンくん

あまりに天才的発想

自分がシャーロックホームズかと思いました(普通に営業さんに教えてもらいました)

そんなわけで期限を設けてもらって、その日までに自分たちで片付けられるものは片づけておくという話になりました。

ドブネズミーランド開園

祖母宅の片付けでまとめた大量の本・新聞・雑誌
祖母宅に残っていた紙類。紙面内容ではなく、片付けた物量を示すために掲載します。

片づけるために家に入ると異変に気付きました。

家のあらゆるところに謎の黒い塊が落ちているのです。

1cmくらいのカプセルみたいな形をした塊が家じゅうに散乱していました。

当然昔はこんなものありませんでした。

祖母宅は約10年空き家。

祖母が亡くなってからというもの、10年間誰も住んでいませんでした。

いや、そう思っていましたが

実はこの家には祖母亡き後にも住人がいたのです。

それがこの黒い塊を残した主

ドブネズミです。

残された黒い塊はドブネズミの糞だったのです。

ネズミーランド、いやドブネズミーランドの開園です。

調べてみると

「ドブネズミのフンには感染症の原因となる病原体が潜んでいる」

とか書いてありました。

こうなるともうただゴミを捨てるとかいう問題ではありません。

あたしって、ほんとバカ

僕のソウルジェムは一瞬で濁って砕けてグリーフシードに変わりました。

あと余談ですが…

ネズミ自体はすでに影も形もなかったので、すでに引っ越し済み

ドブネズミーランドはいつの間にか開園してすでに閉園していたようです。

腐海浄化作戦

祖母宅の片付けで屋外にまとめた寝具やスーツケース
搬出前にまとめた寝具やスーツケース。番号札の意味は写真から推測しません。

そんなわけで思い出の祖母の家が不快な場所…

もはや腐海になってしまったわけですが

残置処理代60万円を減らすためには泣き言はいっていられません

腐海の浄化作戦が開始されました。

まずはとりあえず目につくごみをすべてゴミ袋に突っ込む

目標をゴミ袋にいれて捨てる

目標をゴミ袋に入れて捨てる

クッションは刻み

家具はバラす

家づくりをしていたはずなのに

気づいたら家を壊してました

何を言ってるかわからないと思いますが

僕も何を言ってるかわかりません

もう何も恐くない

処分のため細かく分解した祖母宅の収納家具
大きな収納家具は、処分のため家族で細かく分解しました。

人間というのは不思議なものでその環境にずっといると、そこに適応してくるんですね。

いつの間にか僕はネズミのフンがそんなに気にならなくなってきました。

もう何も恐くない

恐くないどころか、もはやゴミの山が消えて整頓されていく様に快感すら覚えるようになってきました。

毎週打ち合わせ後に祖母の家に行き、ごみを捨てる

それをひたすら繰り返す

人生で一番粗大ごみを出したり

亀や鳥のはく製が出てきたり

アポロ11号が月に行った日の新聞が出てきたり

出てきた刀を警察に取りに来てもらったら後ろの部屋から物音がしたり

ゴミ捨て終盤に思い出したように不用品買い取り業者を呼んだら

金が混じっていて、「今まで捨てたごみの中にも探せば絶対金があったよな」と後悔したり

色々なことがありましたが

約2か月の激闘の末やれるところまでやり切りました

そしていよいよ再見積もりの日を迎えます。

再見積は30万円

片付けが進み床が見えるようになった祖母宅の室内
同じ祖母宅で片付けが進み、床が見えるようになった途中経過です。

片付け後、残置物処理をもう一度見積もってもらいました。

60万円

30万円

なんということでしょう。

乾太くん1台分安くなりました。

これで我が家の乾太くんは実質無料です。

それにしてもまさか半額にまでなるとは思いませんでした。

まぁそんなこと言いつつ、数万円しか下がらなかったら切れ散らかしていたと思いますが笑

でも本当に人生で一番の大掃除だったと思います。

処理業者さんにも、住友林業の営業さんにも

ここまで自分たちで片付けた人は初めて見たといわれました。

その言葉に僕は少し誇らしささえ覚え、やり切ったというすがすがしい気持ちになりました。

二度とやらない

片付け終盤でほぼ空になった祖母宅の室内
約2か月の作業後、片付け終盤まで進んだ室内です。

でも二度とやりません。

これから建て替えるなら

祖母宅の解体工事中の様子
祖母宅を片付けた後、解体工事へ進んだときの写真です。

古家ありの土地で建て替える場合、僕ならかなり早めに家の中を確認します。

残置物はどれくらいあるか。

自分たちで処分できる物は何か。

粗大ごみの持ち込み方法。

業者へ任せる場合はいくらか。

そして、自分の休日をいくらと評価するか。

ここまで含めて決めます。

残置物60万円を30万円まで減らした。

金額だけなら大勝利。

二度目はやりません。

アフターストーリー

実は残置物処理のタイミングはもう一度ありました。

それはもう家づくりが終わった後でしたが

今度は元々住んでいた実家の土地を売ることになったからです。

買主の方はそこに注文住宅を建てるとのことで、ちょっと奇妙な縁さえ感じました。

なので僕の実家は購入後解体する流れになっていたのですが

家の解体費は買い手が持つが、残置物の処理はやって空っぽの状態で渡してくれとのことでした

今度の見積もりは55万円。

今回も自分たちで捨てられるものは捨てる…という話になりましたが

減額できたのは5万円

実家にはドブネズミのフンはありませんでしたがまるでやる気になりませんでした

山王戦ですべてを出し切った湘北高校のように燃え尽きていました

残置処理費も払った上で、家の購入代金もかかるあの時とは状況が違ったのもあります

今回は残置処理にお金を払っても、土地が売れたお金が入ってくるので最終的にはプラスです

お金がピンチだと感染症のリスクを冒してでも必死に片づけますが

お金が手に入ると思うと普通の片付けもできない…

金は命よりも重い

誰かが言ってましたが、多分そういうことなんだと思います。

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この記事を書いた人

住友林業のBF構法で3階建て二世帯住宅を建て、2025年に入居。家づくりの費用・設備・後悔・住んでから分かったことを、施主本人の実体験としてまとめています。

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